この記事では、フィンキックの練習の目的とやり方、この練習によって得られる効果をまとめています。
貸切専有コースで練習ができる時は、フィンキックのトレーニングを取り入れることもお勧めします。
今日ご紹介するトレーニング方法は、フィンをはいて全速力で泳ぐ練習なので、フィンに慣れていることが前提です。
初めてフィンをはいた時や、フィンに慣れていない段階ではお勧めしませんので、ご注意ください。
ここでは、競泳、スプリント選手向けの練習方法の一つをご紹介します。
フィンキックの練習の目的
- キック力の強化
- 水中姿勢を維持する
- 水を蹴る量を多くする
- スタートからの初速を早くする
- 下半身の可動域を大きくする
フィンキック練習のやり方
選手は、12.5mをアンダーウォーターで全速力で泳ぎます。
コーチは12.5m地点に立ち、指先が12.5mラインに達したらタイムを測ります。
選手にタイムを伝え、長所短所を指導します。
この練習のポイントと、この練習で得られること
水中姿勢
・選手はスタート時に壁を蹴った時の位置を、水中で維持する
・スタート位置よりも深く潜ったり、浅くなってしまったりしないように
・その位置をキープすることで水中姿勢のコントロール力をつける
・体が上下したり、ねじれたり、曲がったりしないこと
推進力
・フィンを履いて下半身全体をしなやかに使って、強い推進力を出す
・腰、膝、足首を柔らかくして、水を蹴る量を多くする
初速を速く
・壁を蹴る勢い、フィンの推進力を利用して、初速を速くする
・12.5mを5~8秒以内にまとめるようにする
まとめ
いかがでしょうか。スプリンターにとって、スタートから10mで差をつけることができれば、大きなアドバンテージになりますね。
水中姿勢を維持できるだけの体幹力をつけるとか、からだをしなやかに使える柔軟性をつくるとか、陸上トレーニングでも、できることはたくさんあります。
一つ一つのトレーニングの目的を理解し、意図をもって取り組むことで、トレーニング効果が倍増します。この記事がお役に立てれば幸いです。
より詳しいことを知りたい場合や、具体的な指導を受けたい場合は、こちらからお問い合わせください。マスターズ水泳選手、ジュニア水泳選手専門のチームKPSでは、皆様のご質問をお待ちしております。
KPS運営事務局カナコ
コーチとともにKPSを立ち上げ。選手に特化した練習会として活動中。2024年4月から運営7年目。在籍人数100人超。体験参加150人。指導はコーチ、マネジメントは事務局の両輪体制で万全な運営を継続中。
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